人気ブログランキング | 話題のタグを見る

佐伯市スグレモノ情報館 saikibrand.exblog.jp

好きなリンク先を入れてください

こちらのブログは佐伯市ブランド流通促進協議会(TEL:0972-22-4673)が発信しています。face book(http://www.facebook.com/saikishibrand)&Twitter(http://twitter.com/saikishibrand)もチェックしてくださいね♪


by さいき殿伝
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

「地産地消の仕事人と学ぶ・現地検討会」…奈良県明日香村5


3 地産地消の仕事人と学ぶ・現地検討会(1月20日)
2)地産地消の仕事人の活動紹介
 ③JA雲南営業マーケティング事業部産直事業課長(島根県雲南市)須山一氏による説明
地域に残された高齢者などの人材、資源を掘り起こし、地産地消を基礎としながら、大都市にまで直販の輪を広げることで産直販売高を7億円にまで進捗させる仕組みを構築した。(平成18年度地産地消優良活動表彰において最高位の農林水産大臣賞受賞事例)
 ・平成5年頃から農家自らが販売を始めるが、なかなか売上向上にはつながらなかった。農家任せの直売活動ではいけないことに気付く
 ・大型機械化や担い手を中心とした農業が中心となる中、高齢者や少量多品目生産者でできることはないか、JAとして何をすべきか考え、地産地消による直販の取組を計画する。しかし、地産地消を進める上でJA内部を取りまとめるのが一番苦労したとのこと。
 ・平成9年に各地区を廻り、高齢者や少量多品目生産者に地産地消の大切さを訴え、産直活動を開始する。
 ・平成13年に管内の点在する14の直売所のネットワーク化を図り、直売所に物が集まるシステムを構築する。また、生産者団体を結集し、奥出雲産直推進協議会を立ち上げる。
 ・地域内の農家が分け隔たりなく直売活動に参画できる仕組みを構築する。産直野菜専用集荷便(保冷車2台)で管内の集荷所20ヵ所を巡回集荷させることで農産物の鮮度保持と高齢者等の出荷をサポートしている。(運送代は農家負担)また、農家は複数の直売所に出荷することで、生産力に応じた出荷先を複数選択できるようにしている。これにより、全地区がバランスよく販売実績を上げることができる。
 ・平成12年度10地区で会員559人、約1億4千万円が平成21年度には10地区で会員2,541人約6億8千万円までに成長した。
 ・つくる人の約束として、①第一に土づくりに徹します。②農薬に頼らない栽培方法を行います。③加工品の原材料は奥出雲のものを使います。④商品には自信と責任を持ちます。⑤奥出雲地域の振興を考えます。の5つをつくっている。
 ・農家の優秀な生産者が産直相談員「アグリキャップ」となり、生産講習会を開催している。産直売れ筋野菜の作付け指導により、消費者ニーズにあった生産活動を行っている。また、講習会は有料とし、お茶代など講習会に係る費用を差し引き、残金を種子代に充てている。
 ・品質向上・商品量拡大を目的に、商品づくりマニュアルを作成している。
 ・エコファーマー対象商品には「産直エコファーマーシール」を貼付し、一般商品との差別化をしている。減農薬栽培の大変さから、価格は2割アップで設定している。
 ・販売情報伝達システムを行っている。生産者が複数の販売所に出荷した販売状況が2時間ごとに更新されたものを電話及びFAXで受信できる。
 ・中山間地域では消費人口が限られていることから、地産地消による販売に限界があるため、地域外に販路を広げる取組「地産都商」をしている。平成15年から、県大阪事務所と連携を取り、関西の量販店でインショップとして定期的に、産直野菜の「しまねフェア」を開催している。月に3回開催、一日の売上は約250万円。
 ・食農教育として、中学生を対象に商人体験をさせている。事前に県・JAの指導により、PR活動と特産品販売についてレクチャーを受け、模擬販売を行い、その後修学旅行で大阪南港にて、実際に農産物と特産物を販売し、PRを行う。生徒たちに地元農産物への愛着を持たせ、販売の喜びを体験させている。
 ・産直販売のキーワードは、「地域振興も物づくりも何より先に人づくりが優先される」「食べものに作り手の想いを込める」こと。
 ・産直直売を伸ばすポイントとして、「絆の構築」
生産者のために何ができるか、消費者に田舎の食材を提案、生産者のハートをつかむ、生産者の背丈にあった出荷意欲を引き出す、鮮度と品に自信と誇りを持つ、共に同じ目標に向かってゆく、喜び・・・生きがい・・・あてにされる人生

「地産地消の仕事人と学ぶ・現地検討会」…奈良県明日香村5_d0168569_13212987.jpg
JA雲南 地産都商の仕組みを構築

          (write by  大野歩 31.Jan.2011)
by saiki-brand | 2011-01-31 14:02 | 研修会・視察(報告)