3 地産地消の仕事人と学ぶ・現地検討会(1月20日)
2)地産地消の仕事人の活動紹介
①手づくりハムのばあく代表(奈良県五條市)泉澤ちゑ子氏による説明
塩や香辛料以外の材料のほとんどを地元産にこだわった、保存料無添加のハムやベーコンなどの加工活動を続けている。また、地場流通主体とした販売活動で地産地消を実践している。さらに、消費者と生産者だけでなく、異業種を含めた交流イベント「食の乱反射」を開催し、安全・安心でおいしい農産物生産にこだわる地元生産者のネットワークづくりをしている。
食の乱反射ポスター
②越智今治農業協同組合営農統括直販開発課長兼さいさいきて屋店長(愛媛県今治市)西坂文秀氏による説明
JA農産物直売所「さいさいきて屋」を中心に、農家レストラン、カフェ、市民農園、学童農園などを少しずつ整備拡大して、地産地消型地域農業振興の拠点とした取り組み
・年間120件の視察を受け入れている。視察料はJA関係2万円、それ以外は3万円。
・高齢化等による離農や生産規模縮小、JA共販出荷者の減少・販売高の減少、組合員の農協離れ、後継者不足といったJAの課題を解決するため「JAに農家の人が立ち寄るようにしたい」と平成12年にJA農産物直売所「さいさいきて屋」を開設。初年度は90人の会員で売上は2億円。
・平成14年には富田店オープン、同年1号店をAコープ愛彩へ移設。
・平成19年富田店を閉店、同年土地2.5haを購入、「さいさいきて屋」の本店をオープンさせる。総事業費は18億円で、国県の補助事業は使い勝手が悪く思うように整備できないことから、すべてJAの予算で整備される。
・「さいさいきて屋」の事業コンセプトと目標は、地産地消型地域農業振興拠点を整備し、地産地消の推進、地域農業の振興、担い手の育成及び安全・安心な食料供給の実現と農業所得の向上を目的としている。
・農産物直売所 全国でも規模の大きい562坪、売上18.2億円、鮮魚は今治のJF運営、牛・豚・鳥すべて今治産、米は25,000袋販売、精米プラント設置、集出荷体制:陸地部は生産者が直接搬入し、売れ残りは生産者引き取り、離島部は配送便を活用し、売れ残りは翌日販売又は廃棄処分。
・彩菜食堂 77坪、売上1.3億円、今治産100%使用、直売所出荷残品を翌日の食材に使用。
・SAISAICAFE 54坪、売上1.8億円、今治産100%使用、直売所出荷残品を翌日の食材に使用、テイクアウト可能、ケーキは3種類で、上のフルーツを季節に応じて変えている。
・実証農園 新しい生産技術の実証と新作物・新品種の生産技術の指導、試験品種:あいさん、石地温州、はるみ、紅まどんな、せとか等
・貸し農園 2,052坪、初級:5m×4mの区画が34区画、2年契約2万円、中級・上級:15m×7mの施設ハウス、2年契約16万円、JA営農指導員を「直販物生産アドバイザー」として2人常駐させ、営農指導している。
・学童農園(彩菜キッズ倶楽部) 267坪、6月から3月まで稲作体験、サツマイモ体験、石釜ピザ作り、生き物調査、ソーメン流し、イチゴタルト作りなど実施。中でも「餅つき」は子どもにもちを作らせ販売までさせる。売上金から経費(もち米代、あんこ代、パック代など)を差し引き、残りを子どもたちのお小遣いにしている。経費がかかることと簡単には儲からないことの勉強をさせている。
・学校給食への地場産品の導入 44校、20調理場、14,169食ですべて自校炊飯、平成22年11月から野菜・果物等を提供している。米、パンの小麦は今治産100%使用。
・幼稚園給食 配膳作業などを園児たちにやらせる。
・クッキングスタジオ 親子料理教室、英語しかしゃべらないスィーツ教室など食によるコミュニケーションと遊び・楽しみの場を提供している。
・高齢者、女性及び小規模農家が流通面で活躍するには、農産物直売所の役割は大きい。農産物直売所を継続的に発展させ、食と農を見直すことにより地域農業や地域活性化を図っていく。日本の食文化を見直すことが、農業復活の要因となるとのこと。
・農協(のうきょう)=農強(のうきょう:農を強くする)=農教(のうきょう:農を教える)
新鮮で安全・安心な農畜産物を豊富に揃えた直売所「さいさいきて屋」
2)地産地消の仕事人の活動紹介
①手づくりハムのばあく代表(奈良県五條市)泉澤ちゑ子氏による説明
塩や香辛料以外の材料のほとんどを地元産にこだわった、保存料無添加のハムやベーコンなどの加工活動を続けている。また、地場流通主体とした販売活動で地産地消を実践している。さらに、消費者と生産者だけでなく、異業種を含めた交流イベント「食の乱反射」を開催し、安全・安心でおいしい農産物生産にこだわる地元生産者のネットワークづくりをしている。
②越智今治農業協同組合営農統括直販開発課長兼さいさいきて屋店長(愛媛県今治市)西坂文秀氏による説明
JA農産物直売所「さいさいきて屋」を中心に、農家レストラン、カフェ、市民農園、学童農園などを少しずつ整備拡大して、地産地消型地域農業振興の拠点とした取り組み
・年間120件の視察を受け入れている。視察料はJA関係2万円、それ以外は3万円。
・高齢化等による離農や生産規模縮小、JA共販出荷者の減少・販売高の減少、組合員の農協離れ、後継者不足といったJAの課題を解決するため「JAに農家の人が立ち寄るようにしたい」と平成12年にJA農産物直売所「さいさいきて屋」を開設。初年度は90人の会員で売上は2億円。
・平成14年には富田店オープン、同年1号店をAコープ愛彩へ移設。
・平成19年富田店を閉店、同年土地2.5haを購入、「さいさいきて屋」の本店をオープンさせる。総事業費は18億円で、国県の補助事業は使い勝手が悪く思うように整備できないことから、すべてJAの予算で整備される。
・「さいさいきて屋」の事業コンセプトと目標は、地産地消型地域農業振興拠点を整備し、地産地消の推進、地域農業の振興、担い手の育成及び安全・安心な食料供給の実現と農業所得の向上を目的としている。
・農産物直売所 全国でも規模の大きい562坪、売上18.2億円、鮮魚は今治のJF運営、牛・豚・鳥すべて今治産、米は25,000袋販売、精米プラント設置、集出荷体制:陸地部は生産者が直接搬入し、売れ残りは生産者引き取り、離島部は配送便を活用し、売れ残りは翌日販売又は廃棄処分。
・彩菜食堂 77坪、売上1.3億円、今治産100%使用、直売所出荷残品を翌日の食材に使用。
・SAISAICAFE 54坪、売上1.8億円、今治産100%使用、直売所出荷残品を翌日の食材に使用、テイクアウト可能、ケーキは3種類で、上のフルーツを季節に応じて変えている。
・実証農園 新しい生産技術の実証と新作物・新品種の生産技術の指導、試験品種:あいさん、石地温州、はるみ、紅まどんな、せとか等
・貸し農園 2,052坪、初級:5m×4mの区画が34区画、2年契約2万円、中級・上級:15m×7mの施設ハウス、2年契約16万円、JA営農指導員を「直販物生産アドバイザー」として2人常駐させ、営農指導している。
・学童農園(彩菜キッズ倶楽部) 267坪、6月から3月まで稲作体験、サツマイモ体験、石釜ピザ作り、生き物調査、ソーメン流し、イチゴタルト作りなど実施。中でも「餅つき」は子どもにもちを作らせ販売までさせる。売上金から経費(もち米代、あんこ代、パック代など)を差し引き、残りを子どもたちのお小遣いにしている。経費がかかることと簡単には儲からないことの勉強をさせている。
・学校給食への地場産品の導入 44校、20調理場、14,169食ですべて自校炊飯、平成22年11月から野菜・果物等を提供している。米、パンの小麦は今治産100%使用。
・幼稚園給食 配膳作業などを園児たちにやらせる。
・クッキングスタジオ 親子料理教室、英語しかしゃべらないスィーツ教室など食によるコミュニケーションと遊び・楽しみの場を提供している。
・高齢者、女性及び小規模農家が流通面で活躍するには、農産物直売所の役割は大きい。農産物直売所を継続的に発展させ、食と農を見直すことにより地域農業や地域活性化を図っていく。日本の食文化を見直すことが、農業復活の要因となるとのこと。
・農協(のうきょう)=農強(のうきょう:農を強くする)=農教(のうきょう:農を教える)