萩の地魚、もったいないプロジェクト 報告会
道の駅 萩しーまーと 視察研修
ふるさと萩食品協同組合 専務理事・道の駅 萩しーまーと 駅長
中澤 さかな氏
<萩の取り組み>
「萩の地魚、もったいないプロジェクト」は5ヶ年計画の2年目で、プロジェクト参加者は萩しーまーと(ふるさと萩食品協同組合)、JF山口、萩市、萩商工会議所、水産大学校、地元企業や飲食業組合など。
道の駅 萩しーまーと(外観)。施設全体の売上は約9億で全国の道の駅の中でもトップクラス
萩市はもともと歴史観光都市(萩・津和野)で“食”をテーマにしてきたのはここ5年ぐらい。
魚種は少量多品種で240~250種、60億の売上で山陰有数の漁場地。もったいないプロジェクトは37品種を扱っています。※佐伯市は350魚種以上で164億
毎年一魚種ずつ開発。2007年真ふぐ、2008年あまだい、2009年金太郎。真ふぐ(年間100t)、あまだい(全国2位の漁獲高)、金太郎=ヒメイチ(年間70~100t、全国1位の漁獲高)などは、魚価格の向上にも取り組んでおり、産地魚価で真ふぐは約2倍、金太郎は5倍以上になっています。
金太郎1パック 480円(萩しーまーと)。佐伯のスーパーでは先日100円で売られていました
開発のテーマは“魚離れに挑戦”。小骨やヒレを気にせず手軽に食べられる製品づくりを目指し、試作品を年間30~50品目作る。プロ(商品開発、マスコミ、小売流通、飲料開発、観光開発、VIS・マーケティング、WEB)のアドバイスを受け、改良を行い、実際商品として売り出されるのは3~4つ。
開発商品を首都圏の高質スーパーや萩市内の飲食店でテスト販売・提供(萩フェアやイベントなど)なども積極的に行っています。
中澤氏は地域活性化伝道師として東北・青森をはじめ、各地で水産物の価値を高めるため道の駅、漁協等で活動されており、2011年以降、地域活性化伝道師として関係のある地域と「全日本 地魚もったいないプロジェクト連合(未低利用魚利活用促進協議会)」を設立しようと計画されています。
<ターゲット>
①…萩の地魚、もったいないプロジェクトの加工品他
主なターゲットは“首都圏”の高質スーパー、ブランド百貨店及び<高級>飲食店・レストラン。
首都圏を目指したのは ①航空便の利便性が良かった ②高級志向とした店が多かった ③少量多品種を打ち出したかった から。
2時・4時に水揚げし、5時にせりにかけかれる。7時には萩を出発し、山口・宇部空港まで約1時間半。羽田行1便に乗せ、12時には各店舗に配送される(空輸費用は相手負担)。
②…萩しーまーと
地元市民の台所かつ交流の場。割合的には地元住民5割:観光5割。
萩しーまーとは鮮魚、精肉、お弁当・惣菜、ベーカリー、お土産など全17店舗
<広告・メディア戦略>
①積極的にコンテストやイベントに応募 ②お金を使わない ③関係者向け(マスコミ・バイヤー・レストランオーナー)試食会を行う ④ふるさとボランティア(萩大志館)120名からなる萩出身者のグループ。年齢は大学生から60代と様々。首都圏での商品PRや販促を行う。報酬は心理的満足感(故郷のために…)と少額の日当。
①について、FOOD ACTION NIPPON 2009 流通・システム部門 優秀賞、同2010 プロダクト部門 入賞。ちなみに、FANの表彰式がきっかけで奥田シェフと交流が生まれたそうです。
<イベント>
年6回その時期の旬の魚を無料で食べさせるイベントを開催。来場者は10,000~36,000人。中澤さん曰く、「無料じゃないと意味がない。」
最後に中澤氏にこんな質問をしてみました。
「よそ者が(大野は奈良出身)が地元産品を売り出すにはどうしたらいいのか?」と…。
中澤さんは「自分が美味しいと思ったものをもっと知ってほしい、伝えたい。という気持ちが大切。」と話してくれました。色々と悩むこともあったので、中澤さんの一言で俄然やる気が出てきました。貴重なお話ありがとうございました。
(write by 大野歩 4.Apr.2011)
道の駅 萩しーまーと 視察研修
ふるさと萩食品協同組合 専務理事・道の駅 萩しーまーと 駅長
中澤 さかな氏
<萩の取り組み>
「萩の地魚、もったいないプロジェクト」は5ヶ年計画の2年目で、プロジェクト参加者は萩しーまーと(ふるさと萩食品協同組合)、JF山口、萩市、萩商工会議所、水産大学校、地元企業や飲食業組合など。
萩市はもともと歴史観光都市(萩・津和野)で“食”をテーマにしてきたのはここ5年ぐらい。
魚種は少量多品種で240~250種、60億の売上で山陰有数の漁場地。もったいないプロジェクトは37品種を扱っています。※佐伯市は350魚種以上で164億
毎年一魚種ずつ開発。2007年真ふぐ、2008年あまだい、2009年金太郎。真ふぐ(年間100t)、あまだい(全国2位の漁獲高)、金太郎=ヒメイチ(年間70~100t、全国1位の漁獲高)などは、魚価格の向上にも取り組んでおり、産地魚価で真ふぐは約2倍、金太郎は5倍以上になっています。
開発のテーマは“魚離れに挑戦”。小骨やヒレを気にせず手軽に食べられる製品づくりを目指し、試作品を年間30~50品目作る。プロ(商品開発、マスコミ、小売流通、飲料開発、観光開発、VIS・マーケティング、WEB)のアドバイスを受け、改良を行い、実際商品として売り出されるのは3~4つ。
開発商品を首都圏の高質スーパーや萩市内の飲食店でテスト販売・提供(萩フェアやイベントなど)なども積極的に行っています。
中澤氏は地域活性化伝道師として東北・青森をはじめ、各地で水産物の価値を高めるため道の駅、漁協等で活動されており、2011年以降、地域活性化伝道師として関係のある地域と「全日本 地魚もったいないプロジェクト連合(未低利用魚利活用促進協議会)」を設立しようと計画されています。
<ターゲット>
①…萩の地魚、もったいないプロジェクトの加工品他
主なターゲットは“首都圏”の高質スーパー、ブランド百貨店及び<高級>飲食店・レストラン。
首都圏を目指したのは ①航空便の利便性が良かった ②高級志向とした店が多かった ③少量多品種を打ち出したかった から。
2時・4時に水揚げし、5時にせりにかけかれる。7時には萩を出発し、山口・宇部空港まで約1時間半。羽田行1便に乗せ、12時には各店舗に配送される(空輸費用は相手負担)。
②…萩しーまーと
地元市民の台所かつ交流の場。割合的には地元住民5割:観光5割。
<広告・メディア戦略>
①積極的にコンテストやイベントに応募 ②お金を使わない ③関係者向け(マスコミ・バイヤー・レストランオーナー)試食会を行う ④ふるさとボランティア(萩大志館)120名からなる萩出身者のグループ。年齢は大学生から60代と様々。首都圏での商品PRや販促を行う。報酬は心理的満足感(故郷のために…)と少額の日当。
①について、FOOD ACTION NIPPON 2009 流通・システム部門 優秀賞、同2010 プロダクト部門 入賞。ちなみに、FANの表彰式がきっかけで奥田シェフと交流が生まれたそうです。
<イベント>
年6回その時期の旬の魚を無料で食べさせるイベントを開催。来場者は10,000~36,000人。中澤さん曰く、「無料じゃないと意味がない。」
最後に中澤氏にこんな質問をしてみました。
「よそ者が(大野は奈良出身)が地元産品を売り出すにはどうしたらいいのか?」と…。
中澤さんは「自分が美味しいと思ったものをもっと知ってほしい、伝えたい。という気持ちが大切。」と話してくれました。色々と悩むこともあったので、中澤さんの一言で俄然やる気が出てきました。貴重なお話ありがとうございました。
(write by 大野歩 4.Apr.2011)