この魚を初めて食べた人を心から尊敬します。
この魚は「ハモ」で今が旬(初夏~夏)。
外見を裏切るような淡泊かつ上品なお味で「さいき殿伝(でんでん)認定品」の一つでもあります。
「大入島はも」の特集を放送しています。
今回は、ハモを最高の状態で釣り上げる「はえ縄漁」と最高の状態でどのように出荷するのか、その様子を放送しています。
ハモ漁は「底曳(そこびき)網漁」と「はえ縄漁」があり、県下では佐伯市が最も「はえ縄漁」が盛んな地域(県下54軒中18軒、約33%が佐伯市)なのです。
また、豊後水道はよい漁場なため、脂ののりがよく、旨味も格別です。
そのため、この大入島で獲れたハモは、「大入島はも」として関西を中心に高値で取引されます。
はえ縄漁で獲れたハモは、釣られた時のストレスを抜き、活力を回復させるため、出荷前数日間生け簀で畜養した後、活きがよく傷の少ない500g~1.4kgのものを厳しく選別し、大都市に出荷します。
↑ 多くの地域では水揚げしたハモをまず締めて、氷と一緒に発砲スチロールに入れて出荷しますが、大入島はもはこの秘密兵器があるので締めません。
この「活かし箱」は、せっかく美しく活きの良いハモが上がっているのだから、活かしたまま全国にお届けしたいという思いで、大分県漁業協同組合が試行錯誤を重ね採用したスグレモノなのです。
この箱を利用した出荷方法が開発され、鮮度を保ったまま、しかも少量ずつでも毎日のように出荷できるため、お客様にも喜ばれているそうです。
↑ 大分県漁業協同組合水産物加工処理施設
↑ 佐伯市産のハモは、加工処理され、家庭や給食でも食べられています。
米水津にある大分県漁協水産物加工処理施設では、手作業で頭と背骨を取り、「フィレマシン」で中骨を取りフィレ状態にし、「ハモ骨切り機」で食べやすくし、加工用として出荷されます。
↑ 給食のハモの天ぷら
↑ さいき殿伝金賞認証品「骨切りハモ」
さいき殿伝金賞認証品でもある「骨切りハモ」のお買い求めは、大分県漁業協同組合水産物加工処理施設・海の市場○で販売されています
皆さんもこの夏、「大入島はも」を食べてみませんか?
by Taniguchi
【画像・資料提供:佐伯市水産課】